コペンハーゲン、シーズン4(298本目)
「コペンハーゲン、シーズン4」(2022、オランダ、原題: Borgen)を観ました。
ネタバレがあります。
シーズン3が終わったのが2013年。そこから9年かけてネットフリックス名義でシーズン4が作られました。
まず何よりも驚いたのは、主人公のビアギッテ・ニュボー(シセ・バベット・クヌッセン)が全く老けていないこと。何ならシーズン3よりスリムになっている感も。もちろんうまく作っているのでしょうが、それにしてもすごい。
内容は2022年なのでコロナやウクライナ問題も反映されており、その中でのデンマークの立ち位置を考えさせられる内容。
シーズン1から3までは理想とする政治家「ビアギッテ」が描かれており、本当かなと思うシーンも。比較して今シーズンでは、権力を離さないようにするビアギッテの苦悩を描いています。
そしてもう一人の主役カトリーヌも同じように表舞台に戻り、そしてビアギッテと同じようにもがき苦しんでいく様が描かれています。シーズン3まで勢いのあった人たちが、今の世の中に一生懸命に合わせるように生きています。
最終的にビアギッテはうまく立ち回り良い結末に。対してカトリーヌは精神的に壊れてしまうが最後は家族に助けられます。
2022年なのでコロナ、ウクライナと様々なSNSが登場し、9年前とは違うように世の中が進んでいく様が見られます。
カトリーヌは見ていて苦しかった。あのような状況で全てを受けてしまうと、やはり壊れてしまうんでしょう。ソーレンという良い夫と家族がいたから、まだ救われたのかも。シーズン1のように独り身だとどうなってしまっていたのでしょう。そしてこういう時は本当に家族がいたほうが良いのか。時に家族は負担にもなります。実際そういう場になってみないと分からないことも多いですが。
色々私の経験と重なる所もあり、観ていて苦しい場面もありましたが、最後はビアギッテがキレイに締めてくれました。